マルイ製ガスブローバックガンのデトニクス コンバットマスターの紹介です。
デトニクス コンバットマスターは、1970年代後半にデトニクス社によって開発された、コルト ガバメントがベースの“コンバットマスター”と呼ばれる45口径のコンパクトピストルです。ガバメントをそのまま小さくしたようなデザインですが、全長を切り詰める事で起きる、不安定な動作や様々な不具合が生じてしまうのをデトニクス コンバットマスターでは、新しい機構を開発することで不具合を解消しています。
今回、紹介するモデルは、実銃のマットステンレス・フィニッシュの“Mk V”を再現するためにクロームメッキ仕上げを施したエンヴァイロ ハードクロームというモデルです。エンヴァイロ ハードクロームとは、何か凄い名前ですが、取説によると「メッキ面の硬度と耐擦過性能、そして腐食耐性を持つ〈エンヴァイロ ハードクローム〉によるメッキ仕上げ。」らしいです(^_^;)また、このメッキは表面のキズなどに強い硬質メッキですが、落下などの衝撃では割れてしまうそうです。そんな簡単には割れないと思いますが、取り扱いに注意しましょう!
※比較用に並べているのはマルイ製のガバメント マーク4 シリーズ70のガスガンです。
パッケージはシルバーとブラックのプリントが高級な感じなもの。内側は発泡スチロールの上に布が敷いてあります。
※マルイのHPによると、2012年7月14日の時点でデトニクス コンバットマスターのエンヴァイロ ハードクロームは、製造休止中のことです。ブラックカラーのデトニクス コンバットマスターは販売しています。
さて、まず初めに綺麗なメッキ仕上げが目を引きます。
メッキの特徴として、光沢を抑えたステンレス鋼の深い色合いや、手に伝わる金属の冷たさといった実銃の質感をリアルに再現しています。金属製のスライドストップやセフティにマガジンキャッチなどのパーツもシルバーのメッキ仕上げに変更されています。
本体左側のスライドには「DETONICS .45」という刻印が入り、それ以外のスライド・フレームに刻印はありません。
それにしても、コンシールドキャリーのハンドガンなので非常に小さく感じます。こんなサイズで.45口径の弾丸を発射(実銃の装弾数は6+1発)できることに驚きますね。
グリップとグリップハウジングはプラ製ですが、上からラバーの加工が施されています。グリップを固定しているネジもシルバーの物に変更されていますね。グリップ内側にウエイトが配置されています。
マガジンハウジングでは、微妙にマガジンベースが斜めに飛び出てますが、これは不良品などではなく、実銃を再現したものです。
グリップにあるグリップセフティは実銃同様に省略されており、小さなグリップは、構えると手の大きな方だと小指がグリップからはみ出ます(自分も)。
スライド後方上面が軽くえぐられたようにカットの成形があります、これはハンマーダウン状態で持ち運んでいる場合でも、ドロウしながらのハンマーのコッキングが容易に出来るようにするためのものです。その為、リアサイトを2㎝程前方に移動する配置になっています。このスライド後方にカットが入ったディテールの再現をするために、新たにD型のピストンカップ開発・採用しているとの事です。
リアサイトは、固定式ですがプラ製の別パーツとなります。フロントサイトはスライドと一体型仕様です。
実銃のエジェクションポートの雰囲気を上手く再現できていますよね。
フレームには、「DETONICS .45」と書かれた刻印の下にマルイの刻印やグリップ後部にASGKの刻印があります。
バレルは銃口にかけて徐々に厚みが増していくコーンタイプのアウターバレルを採用することでバレルブッシングを省略できて、かつ作動の安定性向上にも貢献しています。また、アウターバレルの内側には、ライフリング再現の加工があります。
マルイのHPには「パーティングラインの念入りな研摩処理を行う事で表現」と紹介されていましたが、フレームには、綺麗に消えてる所、うっすら残っている所、ばっちり残っている所があり、念入りな研摩処理という紹介する割に微妙な感じです。
フィールドストリッピングは、ガバメントと同様に操作を行います。ただ、バレルブッシングが無いのでガバメントよりも楽に出来るかもしれません。スプリングはダブルリコイルスプリングが採用されています。
チャンバーには可変ホップアップシステム調節用のダイヤルがあり、ホップアップの調節が出来ます。
スライドストップノッチの削れ対策として、金属製パーツがノッチスペーサーとして使われています。
ブローバックエンジンにデトニクス用のD型ピストンカップを採用しています。
マガジンは、ガバメント用のものにシルバーメッキを施しショート化した様なマガジンでデトニクス専用となります。装弾数は18発とサイズの割にハイキャパシティなマガジンですね。
デトニクス専用マガジンの他にガバメント・MEU用のマガジンも使えます。少しグリップよりはみ出してしまいますが、共用が出来るのでサバゲ等のバックアップガンとしても良いかもしれませんね。
動作ですが、このコンパクトモデルで、バシッバシッというブローバックで心地良いです。ミリガバなどに比べるとブローバックアクションが少し軽く感じてしまうかもしれませんが、このサイズで快調なブローバックが体感できるのが凄いと思います。
初速は、大体0.2gBB弾で60.8m/s(約0.36J)となります。1度、サバゲに持ち出した時に見た弾道では20mぐらいは真っ直ぐと飛んで行くので、20m先の人間台のターゲットであれば狙えるだけの性能があると思います。飛距離は他のモデルと比べると劣るかもしれませんが、このサイズのガスブロで20m先のマンターゲットを狙える性能は凄いですよね。
東京マルイのデトニクス コンバットマスターは、実銃がもつ独特のフォルムをリアルに再現し、可能な限りコンパクト化しつつ実用性を持ったハンドガンです。外観だけではなく、専用ブローバックエンジンを搭載しているので鋭いブローバックが体感できます。ガバメントファンや.45口径のモデルを愛用している方には、特にオススメのモデルです。
定価:16800円(税抜)
全長:約178mm
重量:約641g ※2012年9月 追記:重量表記に誤りがあり訂正しました。
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この記事へのコメント
さどさん
まるきち
記事を見て頂き、ありがとうございます。
自分は、このデトニクスのメッキの雰囲気と質感が好きですね。
折角のシルバーデトニクスなのに生産が無いのは残念な事です。