つい先日、発売されたばかりの電動ブローバック・フルオートのM9A1を手に入れましたので紹介いたします。
2011年の模型ホビーショーで発表された電動ブローバック最新作は、アメリカ軍採用M9ピストルの新型改良モデルであるM9A1です。
パッケージは今年になってリニューアルされたデザインに準じています。小さくパッケージにも書いてありますがM9A1は「日本製」となっています。同じ電ブロフルオートのP30やMac11は台湾製だったので少し意外でしたね。
パッケージ内容はM9A1、マズルキャップ、クリーニングロッド、少量のBB弾(0.12g)、取説類となっています。電池は付属していないので別途用意する必要があります。
今回の電ブロM9A1はブラックとシルバーの2種類発売されました。店頭で少し悩みましたが私はブラックを選択してみました。全体的につや消し塗装でスライドとフレームの塗料か塗り方が異なるのでしょうか?僅かに質感も違うのも再現なんでしょうね。
同じく電ブロのM92Fと比べてみました。やはり大きくM92Fとの変更点はフレームのアンダーマウントレイルですね。アンダーマウントを装備したことでウエポンライトの装着が可能となり、ライト等を装着した際に支障にならないようにトリガーガード前面の形状も変更されています。
10歳以上用のハンドガンでレイルを装備しているモデルは貴重な存在ですね。このアンダーマウントレイルは20mmレイル対応の別売りCQフラッシュなどが装着可能です。
スライド/フレームの刻印はオリジナルのものですが、本物の雰囲気を上手く再現していると思います。
フレームは左右張り合せのモナカ構造。ちょっと剛性的に不安ではありますが内部に電動システムを搭載する電ブロは構造上、仕方がないのかもしれないですね。
トリガーガードのグリップ側の付け根には電ブロシリーズではお馴染みのセフティボタンが設置されており。正しくグリップを持ってセフティを押さなとトリガーを引いても弾が発射されない仕組みです。
グリップと前面、後面の滑り止めはM92Fから変更されギザギザのチェッカータイプに変更されています。
グリップパネル、スライドストップレバー(スライドストップの機能はありません)はフレームと別パーツ。それとパネルの六角穴ビスも別パーツですが、これはビス風でパネルを固定していない飾りとなっています。それ以外のマガジンキャッチやテイクダウンレバー、スライドのセフティにハンマーはモールドとなっていました。
スライドは一体成型ですね。サイト部分にはホワイトドットは無いので自分でドットを塗ってみるのも良さそうです。
「TOKYO MARUI.....」云々の刻印を目立つスライドに入れる必要があったのか微妙な所だと思いますが、その下のマウントレイル部分の「マニュアルを読め」的な刻印は実物にあるものを再現しているので「TOKYO MARUI.....」云々の刻印も本物っぽく見えてしまうのが不思議。
さて画像の黄矢印と赤矢印の真上にあるテイクダウンラッチがトイガンオリジナルのセミオート/フルオートを切替用のセレクター。黄矢印方向にスライドさせるとセミオート、赤矢印方向だとフルオートに切り替えられます。
スライドがブローバックするストロークは約2㎝程度となっています。
ここで嬉しい発見!プラスチックパーツが多い電ブロですが、リコイルスプリングガイドが金属製でしたよ♪
電池はこれまでの電ブロと同様にグリップ底のカバーを開けて装着します。使用する電池は単4型アルカリ電池4本です。取説や電池スペースに貼られているシールにもありますが、端子の向きに注意しながら入れて下さいね。
マガジンはいつも通りの細身のバナナ型マガジン。装填されているBB弾が透けて見えるシースルー仕様!装弾数は15発なのでフルオートだと物足りなく感じるかもしれません。このマガジンは電ブロM92Fと共用となっているので既にM92Fをお持ちになっている場合はスペアマガジンとして使用できるのは良いですよね。
いざセミオートで実射してみるとパコッパコっと電ブロ独特の作動音と共にスライドがブローバックしてBB弾が発射されていきます。セレクターをフルオートに切り替えてトリガーを引くとパッパッパッと弾幕を張ることが出来ます。発射サイクルは1秒間に約5.5発(電池の状態で多少変化します)と3秒もかからない間に撃ち切ってしまう計算ですね。初速は0.12gで平均42.4m/sです。
そのまま慣らし撃ちで45発目を撃ち終った後に異変が起きました!?弾を込めたマガジンを再び装填してトリガーを引いてもうんともすんとも動かなくなってしまいました(汗)
電池を新しいものに交換してみても全然ダメで、更にはM9A1の内部からカラカラという微かな音が聞こえて冷や汗。
ここは覚悟を決めて分解してみる事にしました。
買ってきた初日にバラバラです(泣) 分解してみた結果、内部でカラカラ音を立てていたのはトリガーの動きを通電スイッチに伝達するパーツ(青矢印のパーツ)と、その伝達パーツ用のスプリングが衝撃か何かで外れてスイッチが押されていなかったのが原因でした。
外れていたパーツを元に戻し再び組み直してみると、何とか元のように作動してくれたの一安心しましたが、やはり電ブロは他方で言われている通り繊細でちょっとした衝撃などでも不具合が起きやすいモデルというのを痛感しましたね。
※当方は過去に何度か電ブロの分解を行った経験があったので分解修理をしましたが、分解してしまうとメーカー修理が受けられなくなってしまいます。故障や破損してしまった場合は購入したお店やメーカーにお問い合わせする事を強くオススメいたします。
電動ブローバック・フルオートの第6弾となるM9A1はシリーズの特徴を受け継ぎながらもアンダーマウントレイルを装備した改良型M9として登場しました。ブローバックする電動ガンという楽しみ方のほかにもオプションパーツを取り付けて自分らしく飾ることが出来るようになった点は素晴らしいと思います。
ただし、内部の電動ブローバックシステムは繊細な構造から不具合も起きやすく、他のモデル以上に取り扱い方は注意を持って使用したほうが良さそうですね(^_^;)
2/7 Youtube動画を追加しました。
定価:3980円(税別) 全長:約219mm 重量:約323g(電池込) その他:固定ホップアップシステム搭載
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- 電動ブローバック M9A1 組み立て(ちょこっと)解説
- Excerpt: ↑上からKHC M92F(ジャンク)、マルイエアコキM92F、M9A1(ジャンク)です。
- Weblog: ふるさとりの寝不足ブログ
- Tracked: 2018-01-22 11:42
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この記事へのコメント
南木
早速のレビュー、ありがとうございます。
パッケージはてっきり黒い手袋で握っているデザインだと思っていたので、普通に銃だけのデザインで少し驚きました。なんだか、安い中華コッキングのようなデザインに見えてしまいます。(^^;
日本製なのは、単純にガスブロ・電ハンのCADデーターを使いまわして作っているからだと思います。もし一からの設計だったら、海外メーカーに委託だったかもしれませんね。
黒を選ばれたのは、少し意外でした。(笑)
モールドパーツが多いようですが、せめてハンマーだけは動くようにして欲しいですね。以前安い中華コッキングを購入したら、ハンマーが動かなくてものすごくショックを受けました!(^^;
フル・セミ切り替えスイッチが、こんなところに! 右手の人差し指で操作は……無理っぽいですね。(^^;
突然動かなくなったのに心配しましたが、無事元に戻ったようで安心しました。まあ、これだけ複雑な構造をしていれば、不具合が起こりやすいのも分かりますが、「日本製」ならもっとしっかりして欲しいですね。(^^;
アンダーマウント装備にフルオートは、確かに魅力的ですね。銃も人気の高いM9ですし、電ブロではスタンダードになるかもしれませんね。ただ、価格がもう少し安ければよかったのに、とは思いますが。(^^;
南木
親切散人
いきなりの故障とはついていないのですが数ヶ月ぐらいして壊れるよりは
逆に言うとクレーム処理してもらいやすかったとも言えますね
機械なので一定割りで初期不良が出るのは仕方ないですしね
私は直す技術がないのでショップ送りですがまる吉さんは自分で直せるので
すごいなと思います
画像も上げてもらったので助かる人もいるのではないかと思います
エアコキなら何とかなりますが時々ばねを飛ばして1時間ぐらい探すのは
秘密です(笑
かめんぎ
そういえば当方も昔(電ブロの)デザートイーグルを机の上で10cm程の高さから落としてしまい、うんともすんとも言わなくなってしまったことがあります。カラカラ音はありませんでしたが、今思えばまる吉さんのと同じ状態だったのかもしれませんね。
脱落したパーツはトリガーに連動してスイッチを水平方向に移動させているのでしょうか?そういえば、トリガーセーフティも根元の部分でボキッと折れてしまいそうですね。
マルイさんといえど初期ロットだと色々アレなことがあるそうですが、この電ブロは次期ロットで改良されるのか…
今はまだ買わない方がいいのかもしれませんね。
まるきち
パッケージは他のモデルでもリニューアルされてからM9A1みたいなデザインになったようですけど味気ないようにも感じます。
日本製の表記からも電ブロ開発の裏事情が見えてくるようで、それが面白いですね。立て続けにガス・電動・電ブロと発売されてきているので次はエアコキでしょうか(^^)
ブラックとシルバーで迷ったのですが、やはり元が軍用ということでブラックにしてみました。ブラックにも飽きてきたらシルバーとの2トーンモデルとか再現してみたいです!
セレクタースイッチは確かにグリップからギリギリ届くか届かない位置にあるので習字の切替は難しいかもしれませんね。でも今回のM9は外観的に見た目が崩れない位置に配置してくれたのは幸いでした。
内部機構の不具合には焦りましたが無事に治ってくれて良かったです(^_^;)やはりマルイの国内産製品でも不具合が起きることはあるんですよね。電ブロの場合は子供も使う製品なのでパッケージや価格改定だけではなく日本製の意地にかけても耐久性は向上させて欲しいですね☆
まるきち
お店で交換してもらうことも考えたのですが、故障してしまったのが夜遅かったという事と翌日が雪の予報だったので自分で治しちゃいました(^_^;)
雪などが無かったとしたら分解するのも大変なのでそのままお店で交換してもらうと思いますね。
私もガスガン等を分解した時に小さなバネを無くして大慌てしたことがあります。バネ一つでも無くなると作動に影響するので探すのも大変ですよね。。。
まるきち
そうなんですよね。買ってきた新製品がこんなに早く不具合が起きるとは困ったものです(^_^;)
電ブロの不具合はこれまで何回か経験しているのですが、一番多かったのはモーターの先端に付いている小さなギアの位置がズレてしまったり、破損して空回りしてしまうことが多くモデルを問わず電ブロ特有の不具合ですね。
今回の場合は、かめんぎさんがお察しの通りでトリガーに連動して水平方向に移動するパーツが外れていました。今後のロットで改良されることを願いたいです、、。
ふるさとり
まるきち
この記事がお役に立てれば幸いです
どうぞお使い下さい。