このガスガンは2年ほど前に新品で購入し、ケースに入れて飾っていたもので全く使用しておらず今回、紹介するにあたり初めて実射しました。
KSC AUTO9 ガスブローバック レビュー
映画『ロボコップ』とAUTO9
1987年に公開された映画『ロボコップ』やそれらの続編シリーズに登場するセミオート/3点バースト(フルオート)の切り替え可能なロボコップ専用マシンピストルです。
ベースガンはイタリアのベレッタ社が凶悪化するテロや犯罪者に対抗するために開発した9mm口径のマシンピストル「M93R」です。ロングバレル・ロングマガジンを装備し、セミオート・3点バーストが切り替え可能、オプションでフォールディングストックも装着可能なモデルです。
M93Rに大型スタビライザーと専用グリップを取り付けたものがAUTO 9です。
KSC AUTO9 ガスガン
パッケージを見てみると写真やイラストなしの青と白のシンプルなデザインになっています。
同社のガスガンM93R-Cがベースなのでモデル名 AUTO NINE : オートナインの後ろにコストパフォーマンスのイニシャル”C”が付きます。
内容は本体、マガジン、ローダー一式、ホップアップアジャスター、少量のBB弾、説明書、六角レンチです。
KSC AUTO9 外観
スタビライザーとグリップが装着されたことで全長35cm越えの超超大型サイズのマシンピストルです。作品中で主人公が3バースト(フルオート)の射撃をワンハンドでグリップで行います。サイボーグという設定なので難無く扱っているように見えますが、実際は重量級スーツ着た上に重量級プロップガンを扱う演技なので演者さんの役者魂を感じますね。
ABS樹脂製の本体は、スライドなどの刻印が省略され、セレクターマークのスミ入れも省かれています。
元々、太めのグリップに専用パーツが装着されたことによりゴツさが増しました。また、マガジンハウジングも兼ねています。
大きく切り開かれたスライドのデザインやトリガーやセレクターなどの操作パーツの配置はM93Rと同じですね。トリガーガード前の展開式フォアグリップは取り外され、スタビライザーが装着されています。
AUTO9のセレクター
セレクターを上げるとセミオート、下げるとフルオートになります。自身で組み込む必要がありますが、オプションパーツで3点バースト化するキットが販売されています。
セレクターの後ろにあるセフティを下げるとトリガーが引けなくなります。
M93Rはシングルアクション方式なのでM92シリーズにあるデコッキングレバーは装備されていません。
スライド上部に大型リアサイトが装着されています。調整機能はありません。上面には「OCP - POLICE 001-A9」のプレートがあります。
スライド後端に六角穴スクリューがあります。ファイアリングピンの再現が無く残念。
AUTO9のスタビライザー
スタビライザーのボディも樹脂製になります。マズル寄りに6つポートがあるのですが、よく見ると塞がっています(^^;
マズルパーツは、ねじ込み式の別パーツで金属製です。
スタビライザー裏にあるネジ穴はダミーで回りません。パーティングラインなども残っていて本体と同じく無塗装仕上げです。
KSC AUTO9 マガジン
20連ロングタイプマガジンのアウターケースはスチール製。ダイキャストマガジンと比べると冷えに弱い印象ですが、見た目や質感はスチールケースの方がリアルだと思います。装弾数は38発です。
グリップパーツが干渉してしまうのでショートサイズマガジンは使えません。
また、システム7のM93RIIとM92マガジンも使用できません。
KSC AUTO9 通常分解
トリガーガード前にあるピンを抜くと、スタビライザーを外すことができます。意外と簡単な構造で固定されているんですね。
その後は、マガジンを外し、テイクダウンレバーを下げてからスライドを前方に押し出すと分解できます。スライド内のリコイルスプリングガイド一式やアウターバレルも取り外せます。
M93R-Cよりも延長されたインナーバレルが使われ、「システム7」以前のブローバックエンジンを搭載しています。
セレクター上部にイモネジがります。使っていると緩んでくることがあるので、定期的に六角レンチで緩みを増し締めします。
バレルのチャンバーにホップアップ調節ダイヤルがあります。画像では分解していますが、ホップアップの調節をする為に分解する必要はありません。付属するホップアップアジャスターを当て、ダイヤル回して弾道を調節します。
KSC AUTO9の実射性能
リコイルショックはシャープで速射もしやすいフルオートのブローバックスピードも中々のもの。今の時期だと徐々にスピードが落ちてきてフルオートで全弾撃ち切るのは厳しいですね。指切り3~5発バースト射撃でなんとかホールドオープンします。
命中精度は良好で、自宅内特設5mレンジにてセミオートで撃ってみるとほぼコインサイズ内に収まる集弾性で驚きます。
初速は0.2gBB弾の5発平均で約72.6 m/s (0.53J)という結果になりました。
KSC AUTO9の感想
KSCのオート9 Cは、大型スタビライザーが装着された迫力のあるフォルムとグリップしたままセミオート/フルオートの切り替えができる超大型マシンピストルです。
劇中に登場するロボコップのようにワンハンドで持ち扱うこともできるはず。
KSCに限らずプロップガンを再現したトイガンは、高価なイメージがあるのですが、このオート9はM93R-Cベースにしたことで比較的お求めやすい価格なのも嬉しいですね。
KSC オート9 ガスブローバックのスペックデータ
定価: 17,800円
全長: 約357 mm
重量: 約1,095g
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