.30カービン弾を使用する軍用カービンとして開発され、民生用ライフルとしても人気があるM1カービン。
シンプル構造で手頃な価格のAGM製エアコッキングを紹介します。ピストル弾よりも威力があり長射程、既存のライフル弾よりも軽量な弾薬として1940年頃にアメリカのウィンチェスター社によって開発された.30カービン弾があります。
軍隊にて歩兵ライフルを必要としない整備、輸送、警備などを主とする後方部隊または下士官達の新型軍用カービン(騎兵銃)として.30カービン弾を使用しライフルよりも小型・軽量で反動が少なく、ピストルやSMGよりも高精度、長射程な中間を埋めることをコンセプトに設計・開発され、1941年に「U.S. M1カービン」の名称で.30カービン弾と共にアメリカ軍に採用されました。
元々は後方部隊や下士官用として採用されたものでしたが、第2次大戦への参戦により空挺部隊や海兵隊の前線部隊でも装備されました。
第2次大戦後は多くの国にも輸出され日本の自衛隊でも供与、使用されていました。また民生用としてもM1カービンをベースにしたライフルが現在でも製造され、人気が窺えます。
さてエアコキの話に移ります。
パッケージにはM1カービンを持つ兵士のミリフォトと一緒にM1カービンのイメージ、商品名「(エアソフト スプリング ライフル) M-1」と記載されています。
代理店のUFCが販売するものでパッケージにAGM、S&T、UFCのシール、初速証明シールが貼ってあります。
付属品は本体以外にマガジン、BBローダー、ローダーアダプター、スリング、8カンが2個、クリーニングロッド、BB弾、説明書が入っています。
説明書は日本語と英語併記、イラスト付きになっています。
操作方法がシンプルなエアコキですが、それでも日本語記載の説明書が付いてくるのは嬉しいです。
今回はストックがブラックカラーのBKを購入しましたが、木製ストックを再現したフェイクウッド(FW)タイプもあります。
当方はM1カービンというと短い15連マガジンを想像してしまうのですが、エアコキではバナナのような湾曲したロングタイプマガジンが標準装備のようです。
ハンドル、セフティ、マガジンキャッチ、オペレーションロッド用の切り込みが配置された右側と比べて、左側はスッキリした印象です。
ストックは左右張り合わせのモナカ構造の樹脂製です。強く握ったりすると軋むこともありますが剛性に問題なさそうです。
ハンドル(とオペレーション・ロッド)、ボルト風カバー、リアサイトは金属製です。
コッキングはハンドルを引いて行います。
コッキングは重め(硬め)で連続してコッキングしていると手が痺れます(^^;
ストロークは50mmほどでハンドルを引くと連動してボルト風パーツとオペレーション・ロッドが後退します。
ボルト風パーツが後退するとシリンダーノズルなど覗けて、マガジンのBB弾がチャンバーに装填される様子も見ることができます。
トリガー、セフティレバー、マガジンキャッチも金属製です。
セフティレバーは画像のように90度回して垂直にするとロックがかかります。ロックはレバーを90度回して水平位置にすると解除されます。
マガジンキャッチは右側から押すとマガジンを外せます。マガジンとハウジングはタイトな為、”マガジンは自重では落下しません” 手で引き抜いて外します。
バレル基部のハンドガード上にホップアップ用ダイヤルがあります。
このダイヤルを回してホップアップ弾道を調節します。
目立つ場所に配置されていますが、ダイヤルは大きなサイズで操作もしやすいです。
アウターバレルとスリングバンドは金属製です。アウターバレル先端にあるフロントサイトや着剣用ラグは別パーツで樹脂製になります。
着剣用ラグの右面に「Made in China」の刻印があります。
フロントサイトはネジでアウターバレルの固定されており、サイト横のピンはモールドのダミーです。
可動式のリアサイトが再現されています。
サイト上のピープパーツを前後にスライドさせて高さを4段階で調節できます。「1、1.5、2、2.5、3」の目盛りもあります。
クリック感もあり、発射の衝撃によって動いたりすることはなさそうです。
サイト右横にあるダイヤルを回すと左右の調節ができる豪華仕様ですね!
ストックバットプレートはこのような感じになります。
樹脂製ですが、滑り止め加工があります。
実銃だと30連のロングタイプマガジンが付属します。
装弾数は40発です。
マガジンリップからBB弾を込めるのですが、手で1発ずつ入れようとすると少し入れにくいです。付属するBBローダーとアダプターの組み合わせてBB弾を込めるのが一番ですね。
実射すると撃つ度に内部スプリングが「ビーン」と音を鳴らして共振します。長物エアコキではよくある現象です。
5mレンジだと集弾性もまとまって命中するので、文句なしの精度です。
初速は0.2gBB弾で71.8~76.7m/sと当方の想像よりも低い数値になりました。これまで当ブログにて紹介した中華製エアーライフルは初速が高い傾向にあったので意外です。
0.2gBB弾10発の平均は約74.5m/s(0.55J)になります。
ストックやレシーバーのメインパーツは樹脂製ですが、コッキングハンドルなど操作系は金属製パーツを装備しています。
マガジンに手でBB弾を込めようとすると入れ難いのと、コッキングが重い点もありますが、命中精度も良く初速も海外製エアコキとしてみると低く感じる初速もエアコキとしては数値的に問題ないレベルだと思います。
エアコッキングガンで珍しいM1カービンを再現したモデルアップは嬉しいですね。
シューティング用途はもちろん、約80年前に登場したカービンを手軽に楽しめるコレクションとしてやカスタム用途に如何でしょうか♪
定価:BK 6,500 円 / FW 6,800円(税別)
全長:915 mm
重量:1,700 g
【関連リンク】
@A&K M1トンプソン エアコキ
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AGM M1カービン エアコッキング レビュー
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