スライドストップ ガバメント 1911A1
ついこの間にUSPサイレンサーが発売され、それから続くように短期間で新製品のスライドストップ ガバメント 1911A1の発表と発売がされました。スライドストップ・シリーズの第4弾にモデルアップされたのは、言わずとも知れた名銃”コルト ガバメント”です。
クラウンモデル ガバメント 1911A1 レビュー
コルト M1911A1 ガバメント
1911年にアメリカ軍に制式採用されたコルト社のM1911は、1926年に改良されてM1911A1になりました。それ以降はM9ピストルに更新されるまでの間、制式拳銃の座は不動のものでした。
その軍用モデルは「ミリタリーガバメント」を略して”ミリガバ”の愛称でも人気の高い銃となっています。
国内メーカーから、こんなに早いペースでエアコキハンドガンが次々に発売されると嬉しいですね!
早速、Webショップで注文して届いたもの見ていきたいと思います。
ガバメント 1911A1のパッケージ
スライドストップ ガバメント 1911A1のパッケージです。
商品名にある1911A1の前に「M」が付かないのは大人の事情でしょうか(^^;
ワイヤーフレームの銃をバックにデザインされるパッケージは、スライドストップハンドガン恒例です。
ふたを開くと発泡スチロール緩衝材にガバメント本体、マガジン、マズルキャップ、BB弾、説明書、的紙2枚が入っています。
ガバメント 1911A1の外観
ABS樹脂製のスライドとフレームは、つや消しブラックの塗装仕上げです。スライドは一体成型で、フレームの方はモナカ構造になります。
本体に記載はありませんが、パッケージによると台湾にて製造されているようです。
グリップは、木目調の樹脂製になります。
クラシカルでシンプルなミリガバに20mm幅アンダーレイルを備えたことで、新旧融合した現代的なタクティカルスタイルです。
スライド側面にリアルな刻印が入ります。コルト社が製造したM1911A1の刻印です。
反対側にはアメリカ陸軍向けを示す「MODEL OF 1911 U.S.ARMY」の刻印があります。
一方、フレームに刻印はありません。
マズルのバレルブッシングはプラグと一体型となる金属製パーツです。
ライフリングの再現もありマズルから約15mm奥にアルミ製インナーバレルが見えます。
インナーバレルに固定ホップアップシステムを搭載しています。
ショートリコイルの再現
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
スライドを引くとアウターバレルが僅かに後退(ショートリコイル)しチルトアップする動作や、エジェクションポート・カバーのチルトダウン(沈み込み)するギミックが再現されています。
スライドストップ(ホールドオープン)機能
マガジンに弾が無い時にスライドを引くと、スライドストップレバーが作動してスライドをロックします。
スライドストップレバーを押し下げるとスライドが戻ります。
トリガーと連動していシングルアクションで可動するハンマー。手動で起こすこともできます。
スライド後端にファイアリングピンの再現があります。
これはスライド内部にあるピストン・シリンダーユニットのスプリングガイドの一部と、ガイドを押さえている金属プレートです。
更にスライドのコッキングセレーション周辺の内側に金属製インナーパーツが配置されおり、剛性を高めています。エアコキ機能とパーツ構成を活かした工夫が感じられます。
シンプルな形状をしたフロントサイト。実銃と同じようにリアサイトに比べて背の低いサイトです。
このサイトで説明書通りに狙うと、狙った所よりも上に命中する癖があります。
個人的にはエアガン向けにフロントサイトの高さを、もう少し1~2mm高く修正して欲しかった部分です。
トリガーの前面に滑り止めのチェッカリングがあります。トリガーは金属製でショートタイプを再現しています。
フレーム左側後端にある「S←→F」の凸刻印入りセフティレバー。セフティレバーを上げるとロックがかかりトリガーを(ハンマーも)引けません。
セフティはハンマーの状態にかかわらず、操作できます。
グリップ
グリップ後ろにある、グリップセフティも可動します。このグリップセフティを押さない(握り込まない)とトリガーを引くことができません。
ミリタリーモデルらしく、グリップ底にランヤードリングが付いています。このランヤードリングは樹脂製です。
グリップパネルは樹脂製です。グリップを留めているマイナスネジを外すとグリップを分解できます。
パネル裏側に、おもりが入っています。
ガスガン用グリップとは微妙にサイズや形状が異なるので、グリップを付け替える場合、加工や調整が必要になるかもしれません。
アンダーレイル
フレームのダストカバーに装備されているアンダーレイル。20mm幅レイルで様々なアクセサリーを装着できます。
試しにCQフラッシュを試してみました。少し前後にガタつきますが付けることができました。
アンダーレイルは、東京マルイのガスハンドガン ”ウォーリア・シリーズ”に近い構造で、フレームとアンダーレイルが別パーツになっています。
2mmの六角レンチがあれば、アンダーレイルを取り外すことも可能です。
マウント横にある2本の六角穴ねじを緩めてから、モナカ構造のレイルパーツを左右にゆっくり開くとフレームから分解できます。
フレームに空けられた穴に、アンダーレイル内側にある突起が噛み合うことで固定しています。
オーソドックスなミリガバに変身です。
隠れていた4ヵ所の穴が見えてしまいますが、ノンレイル・ガバメント専用ホルスターも使用できるようになります。
1911A1のマガジン
マガジンを見てみると、この形状見たことあるなぁと、ふと思い出し、東京マルイ製ガバメント(ハイグレード)を並べてみました。
窪みの形状や側面にある残弾確認孔のモールド位置もそっくり。
クラウンモデルのマガジン装弾数は12発です。マガジン前面にあるスリットに13発まで入ってしまいますが、12発に抑えて下さい。多く入れてしまうと最悪、フォロアーのスプリングが変形して作動に悪影響をします。
装弾数が12発と少な目ですが、マガジン後ろにフタがあります。このフタを開くとリザーブタンクになっています。
リザーブタンクの容量は約80発分あり、フォロアーを押し下げてから下でロックしてから、マガジンを振りBB弾を込めることもできます。
マガジンの弾が無くなると、マガジンリップ横にフォロアーの一部が露出して、本体側のスライドストップレバーを押し上げてホールドオープンする構造です。
当方の手持ちのマガジンだと箱出しの当初、フォロアーが途中で引っかかり弾が上がってこないことが、何度か起きました。マガジン
リップとスリットからシリコンスプレーを吹いた後に、フォロアー慣らして動かしてみると引っかかる事は改善しました。
ガバメント 1911A1の実射性能
10歳以上用モデルでコッキングは軽く引くことができます。
実射してみると5mのレンジですが、狙点よりも数センチ上に命中します。サイトを狙う際、フロントサイトをリアサイトのノッチに隠れるように狙うと修正できますが、瞬時に修正すのは難しいです。
集弾率はまとまっていて、5mレンジだとコインサイズも狙える精度があります。
マガジンの弾が無くなると、スライドストップしてホールドオープンします。しかし、それ以前に弾が残っていても誤作動でスライドストップしてしまうことが、結構な回数で発生します(^^;
初速は0.12gBB弾10発で45.3m/s~46.5m/sと上下の幅も少なく安定したものです。10発平均は45.8m/s(0.12J)という結果になりました。
マルイのエアコキガバとの関連
ここまでクラウンモデルのガバメント 1911A1を見てみると、どうやらこの製品、マルイのガバメント(ハイグレード版)を手本に企画したエアコキようです。マガジンも交互に使用できる(スライドストップ機能は使えませんが)など両モデルの関連性が分かります。
クラウンモデル ガバメント 1911A1 感想
意外なことに”10禁”とも呼ばれる10歳以上モデルには、外観や表面仕上げ、可動式ハンマー、フルサイズタイプマグなど、力の入った本格的で低価格なミリガバのエアコキがありませんでした。きっと10禁ハイグレード化を待ち望んでいた方達も多いと思います。
そこに発売されたのが今回紹介した10禁のガバメント1911A1です。
特徴的なスライドストップ機能やアンダーレイルを装備してオリジナル性を加えたミリタリーガバメントの操作性や雰囲気を楽しめるエアコキだと思います。
マルイのマガジンが使える(その場合スライドストップ機能は使えない)というのは地味に嬉しいですね。サバイバルゲームやシューティング、カスタム用途、コレクションなどオススメできる1丁ですよ。
クラウンモデルさん、このスペックで今度はデザートイーグル エアコキをモデルアップしてくれませんか?どうか、お願いします^^
定価:税別 2,980 円
全長:215 mm
重量:347 g
2022/1/12 追記
東京マルイとクラウンモデルのエアコキガバメント3機種を比べる記事を書きました。
「エアコキ ガバメントを比べてみます」
【関連リンク】
@クラウンモデル GLK33
@クラウンモデル USPマッチ
@クラウンモデル USPサイレンサー
@マルイ コルトガバメント HGタイプ
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