このAK74Mは、KSC 2020年新春福袋に入っていたものになります。
KSC AK74M ガスガン
はじめに
AK-74は1970年代に旧ソ連にて開発されたアサルトライフルです。
7.62mm弾を使うAK-47、AKMに代わる新型アサルトライフルとして、5.45mmの小口径弾薬を導入し設計されました。
KSC AK74M GBBRパッケージ
KSC AK74Mの箱です。
ボール箱に大きく「AK74」と書かれたシンプルなものだと思います。イラストなども無くてガスブローバックAKシリーズ共通デザインのようです。
箱の中に発泡スチロール緩衝材に本体などが入っています。
本体、マガジンの他にBBローダー、クリーニングロッド、ビニールパックにフロントサイトツール、BB弾、説明書が付属します。
KSC AK74M GBB
KSCのガスブローバックは、樹脂製ストックやサイドマウントベースを搭載する近代型のAK74をモデルアップしています。
ハンドガード、グリップ、ストックの樹脂パーツは、ボディと同じ黒色に統一されていますね。
また、光学サイトを取り付けられるようにボディ側面にサイドマウントベースが設置されています。
※この記事にて紹介するAK74Mのハンドガード/ガスチューブは、CYMAのレイル付きガスチューブに交換しています。
通常のハンドガード/ガスチューブとは異なります。ご了承下さい。
レシーバーやアウターバレルなども金属製のいわゆるフルメタル仕様です。
金属パーツと同じように樹脂製パーツもマットな仕上がりで落ち着いた感じのする質感だと思います。
フロント
シルエットは、従来のAKシリーズから受け継いだ外見ですが、大型マズルブレーキ/フラッシュハイダーと垂直に近いガスブロックの形状がAK74の外見的な違いの1つです。
大型マズルブレーキ/フラッシュハイダーとアウターバレル下に差し込めれているクリーニングロッドは、取り外すことができます。
大型マズルブレーキ/フラッシュハイダーを外すとねじが出てきます。24mm正ネジ規格です。
ネジに付いている2本のイモネジを緩めてから回すと・・・
24mm正ネジのアダプターが外れて、その下に14mm逆ネジが隠れています。
リアサイト
タンジェント式のリアサイト。
SKSカービンから使われている、ノブを前後させることでサイトの高さを調節します。
目盛り付きで単位はメートル。最大で1000m分まで刻まれています。
リアサイトの前にあるレバーは、ハンドガードを外す時に使うものです。
ボルトを外した後にレバーを引き上げるとハンドガード(上)を取り外せます。
レシーバー
ボルトハンドルやセレクターはレシーバー右面に設置されています。
トリガー、トリガーガード、セレクターレバー、トップカバーはスチール製のようです。
レシーバー後ろをよく見ると小さなフォントで「JASG」とレーザー刻印が入っています。
セレクター
大型のセレクターレバー。
一番上がセフティ位置でトリガーロックとボルトハンドルが最後まで引けなくなります。
セフティ位置よりセレクターを1つ下げるとフルオート、フルオートの位置から更に下げるとセミオートに切り替わります。
AK47から変わらない操作方法を取り入れています。
当初、セレクターレバーが緩い感じがしたので少しだけセレクターレバーを手で内側に曲げてみて、上げ下げする際にカチカチっと手応えが出るようにしています。
サイドマウントベース
レシーバー左面にサイドマウントベース(レイル)が設置されています。
KSCからは対応するAKマウントは発売されていません。
電動ガン用AKマウントを装着できるようなのですが、未だに持っていないので試せていません(^^;
ストック
樹脂製ストック。
一見すると固定ストックにも見えますが、折り畳み式ストックになっています。
ストックは本体の左側に畳むのですが、サイドマウントベースに干渉しないようにする為に窪みがストックに付いています。
レシーバー後ろにあるストックロックボタンを押してロックを解除して、ストックを左側に回すようにたたみます。
ストックを畳んだAK74M。
※AKマウントを装着しているとストックを折り畳むことができなくなるそうです。
ストック右面の溝は、夜間などでも口径の異なる弾薬を使うAK47やAKMなどと識別するためのものを再現しています。
展開する時はストックパッドにあるボタンを押してロック解除したら、ストックを手前に引き伸ばします。
ストックパッドプレートは金属製です。
パッドのボタンを押すと一緒に円形のフタが開きます。フタの奥は空っぽなのですが、実銃だとクリーニングツールを収納するコンパートメントになっています。
KSC AK74M分解
トップカバー後ろにあるカバーロックボタンを押してカバーを外すことができます。
トップカバーが無くても作動させることができます。
トップカバーを外すと、リコイルスプリング&ガイドが見えます。SPガイド根元に大型リコイルバッファーがあります。
ボルトはフルストロークで無い代わりに、作動性と発射サイクルが安定する設計になっています。
ボルト回りだけでなく、ハンドガード、マズルブレーキ/フラッシュハイダーは工具なしで分解する(外す)ことができます。
可変ホップアップ
チャンバーに可変ホップアップ用の調節ダイヤルがあります。
クリック感のあるダイヤルを回してホップアップ弾道の掛かり具合を調節します。
今までKSCのガスガンは調節用ツールを使ってダイヤルを回していましたが、AKシリーズは分解をしなくてもエジェクションポートからダイヤルをツールレスになり、指で調節できるようになりました。
ボルトキャリア
ボルトアッセンブリーには、ピストンロッドが再現されています。
ガスチューブの穴や隙間からシルバーのピストンロッドが前後に動いているのも覗けます。
ボルトアッセンブリーの重量は約206gあります。
マガジン
後期型の黒い樹脂製を再現したマガジンです。
マガジンケースは樹脂製で内部のガスタンクは亜鉛ダイキャスト製になります。
装弾数は42発です。
マガジンには空撃ちモードと残弾が無くなると作動を停止するボルトストップモードが付いていて切り替えることができます。
切り替えツールを使って、マガジン側面にある切り替えダイヤルに差し込み、鍵のように回して空撃ちモードとボルトストップモードを切り替えます。
マガジン底のプレートを動かすと切り替えツールが収納されています。
軽そうな樹脂製ケースの外見と反して重量が約800gと重たいのが難点。
3本携行したら2kg越えです。同じKSC製ガスガンM4A1(約550g)やMASADA(約730g)のマガジンよりも重たいマガジンです。
実射
KSCのAKシリーズに付いているボルトストップモードは、マガジンのフォロアーにボルトが当たって止まる仕組みです。何度も繰り返すとフォロアーやボルトパーツの変形や破損の恐れが高いそうで、そのような現象が起きたという報告もネットに上がっているたのを見たことがります。なので私はボルトストップモードは使わず、空撃ちモードで実射しています。
KSC AK74M GBB 初速データ
初速データ
使用BB弾:0.2 g
マガジン表面温度:29.8 度
発射数:10 発
最小値:88 m/s(0.77J)
最大値:94.75 m/s(0.89J)
平均値:91.31 m/s(0.83J)
※今回の、実射した時に我が家のHFC-134aガスの在庫が無くなってしまい、代わりにHFC-152aガスを使用して初速を測定しています。
10発撃った後にマガジン表面温度を測ると25.5度まで下がっていました。
おわりに
AK74Mは、鉄と木を組み合わせたAK74初期型のノスタルジックな雰囲気も良いのですが、メカニズムや操作性はそのままに、樹脂製折り畳みストック、サイドマウントなどよりモダンに仕上がっていると思います。
KSCではAK74Mの特徴を再現して、更にメタルボディを取り入れ、質感や重量感はもちろんガッチリとした剛性で軋みやガタつきを感じません。
ボルト操作やブローバック時の金属同士が当たる音とブローバックと合わせると臨場感も出ます。
トリガーを引くとハンマーがカチッと落ちる切れのいい感触はクセになりそうです。。
カタログスペック
定価:49,800 円(税抜き)
全長:704 / 945 mm
重量:3,500 g
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